4月6日(金)
ダンナ 裁判所へ その3
今日 ダンナが裁判所へ行きました。
株式会社 SF○○ に対する不当利得返還請求(利息の過払い請求)です。
裁判所のロビーで弁護士に会って、これを渡されてそうです。
「 和解申出書 」 と書かれた書類のコピーです。
宛先は○○地方裁判所○○支部。
被告訴訟代理人弁護士○○さんからの申出書とのことです。
裁判は前回同様 電話で行われ、時間は前回より短い5~6分程度だそうです。
裁判官が和解申出書の内容を早口で読み、被告側の弁護士が間違いありませんと答える。
ダンナと弁護士に同意を求め、返事をしておしまい。 だそうです。
申出書の内容は貰ったコピーと多少違っていて、細かい条項が追加されていたそうです。
貰ったコピーは、被告側弁護士が原告側弁護士に事前に送ったFAXのコピーで、その後、弁護士同士で内容を詰めたと言うことでしょう。 裁判前に双方の弁護士が打ち合わせをするなんて驚きです。
FAXのヘッターを見てもう一つ驚いた。
被告側弁護士の事務所の市外局番が、けっこう近い○○市のものだった。
車で1.5時間くらいかなぁ。 来られない距離じゃないでしょ。
それを事前に打ち合わせをして、しかも電話で裁判ですかぁ。
簡単な裁判ですねぇ。
簡単な裁判を1年以上掛けてやるなんて、ため息が出ますよ。
まあ、とりあえず、和解で解決したと言うことです。
5月の下旬までには5**万円の支払いを受けることになりました。
その後、そのお金で会社の整理を依頼することになります。
また、長いんだろうな~
3月17日(土)
ダンナ 裁判へ おまけ
「過払い利息」返還時の遅延損害金は「5%」 と、報道された最高裁の判例から、その「5%」について書かれている部分を引用文として貼り付けます。
商行為である貸付けに係る債務の弁済金のうち利息の制限額を超えて利息として支払われた部分を元本に充当することにより発生する過払金を不当利得として返還する場合において,悪意の受益者が付すべき民法704条前段所定の利息の利率は,民法所定の年5分と解するのが相当である。最高裁判所判例より抜粋
事件名 不当利得返還等請求本訴,貸金返還請求反訴事件 裁判年月日 平成19年02月13日
・ 「返還時の遅延損害金」について
過払い利息の計算方法は、支払を行った各回の取引を利息制限法の利率に直して、支払った額が利息と元金に幾ら支払われたかを計算します。
利息制限法を超える利息で支払っていた場合、再計算によって当然 残元金が減るわけです。
計算をして残元金がマイナスになれば「過払い利息」となります。
「返還時の遅延損害金」は、過払い利息が発生してから返還されるまでの期間分を債権者に請求できる利息です。
・ ・ ・ ・はて? 過払い金が発生した時点から債務者と債権者は入れ替わるのだろうか?
債務者と債権者の定義はよしとして。
取引の途中に過払い金が発生した時点からの期間は勿論、支払を止めてから返還を受けるまでの期間も利息を請求できると言うことですね。
最高裁の判決では その利息が5%であると言ってるわけです。
さて、この(株)SF○○に対する過払い請求の裁判ですが
(株)SF○○側がのらりくらりと裁判を引き延ばした理由は何でしょう?
裁判が延びれば延びるほど遅延損害金を多く払わなければならないのに。
訴状を見ると遅延損害金の利息を商事法定利率の6%で計算しています。
それを今回の最高裁判決で1%低く計算し直さなければなりません。
そうなると 過払い金の請求額も少なくなるように思えますが ・ ・ ・
裁判期間が長引いたため25万円増えています。
(株)SF○○は25万円も多く支払うことになったのです。
(株)SF○○の社員は掛け算が苦手?
そんなことは無いでしょう ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 謎です。
5%って大きいですねぇ。
支払が終わって何年も経っている人~ 利率5%の預金を持っているようなもんだよ~
取り返せ~!!
けっこうな額になるかもよ~!!
3月13日(火)
ダンナ 裁判所へ その2
ダンナ 裁判所の受付で裁判の傍聴をお願いする。
が、当事者の許可がなければ出来ないと、断られる。
はて?裁判は公開が原則。 傍聴は自由にできるはず。
これは裁判では無いのか?
そこへ弁護士さん登場。
「 当事者ですから入れます。 」 「 なるほど。 」
で、これは裁判ですか~? 傍聴できないのは何故ですか~?
謎のまま ・ ・ ・ ・
案内された部屋は、思ったより小さかったそうです。
長椅子が二つ並んだ定員6名ほどの傍聴席があったものの
裁判自体は楕円形のテーブルを囲んで行われたそうです。
3m×1.5m 程の楕円形のテーブルにゲーム機みたいなものが置かれている。
そのテーブルに座っているのは、上座に裁判長。
裁判長の右側に書記官。 左側に弁護士さんとダンナ。
酒と肴が無いのが不思議な感じ ・ ・ ・ と、ダンナは語る。
裁判長 : 「 それでは、始めます 」
え~~被告側がいないじゃないですか~ と、ダンナの 心の声
書記官 : 「 はい 」 ゲーム機のボタンを押す。 ピポパポピピピ
電話でした。 電話で裁判でした。
まずは、被告側弁護士に参加者を紹介。 すぐに本題に入る。
裁判長が被告弁護士に尋ねる。
新たな計算書を送ってきたのは何故か。 和解を覆すつもりか。
被告弁護士 : 「 いえ! そんなつもりでは有りません!会社に出すように言われたもので・・・ 」
株式会社 SF○○ に言われ書類を出した。 それが通るとは思っていない。
そんな話しを繰り返していたようです。
裁判官が取り下げるのかと尋ねると、取り下げるとあっさり言ったそうです。
裁判を止めてまで、提出した書類を?引っ込める? 解りませんねぇ。
裁判長にこれからの事を強い調子で尋ねられた被告弁護士は、会社を説得して和解すると約束したそうです。
裁判長 : 「 それは、あなたの希望的見解ですか?! 」
被告弁護士 : 「 いえ!必ず会社を説得して和解にします。・ ・ ・ 100%とは言えませんが 」
何度か問答が有ったが、必ずと言いながら、100%とは言えませんがと付け加えるところが面白かった。 ・ ・ ・ と、ダンナは語る。
どうやら、すんなりと和解に進みそうです。
・ ・ ・ ・そこへ、弁護士さん。
「 こうなったからには 減額の和解には応じません!!!。 」
強気です。
計算書通り払って貰う。と 息巻いたそうです。
1,000円台の端数はいいですけど と 付け加えたところが軽いボケのようだった。 と、ダンナは語る。
会社を説得する期間を訪ね 次の裁判の期日を決め裁判は終わったそうです。
時間にして10分程度の裁判だったそうです。
裁判官も弁護士さんも頑張ってくれたようです。
でも ・ ・ ・ 当事者(ダンナ)が居たから頑張ったのかも~ 特に弁護士さんは~
まあ、次回の裁判には良い報告が出来そうです。
● この裁判でダンナが驚いた事
テーブルの上のゲーム機が電話だった事。電話で裁判をした事。
● 私が驚いた事
裁判から戻ったダンナの手帳には、次回裁判期日が書かれていただけで
裁判の内容は書かれていなかった。
ページの真ん中に大きく ゲーム機のスケッチが描かれていた。
ダンナ 裁判へ おまけ へ続く~