吉田猫次郎さんのメールマガジン『借金地獄・倒産危機から、自力で脱出する方法』で1月の末に届いたものにおもしろい話があったので、まんま貼り付けて記事を作ります。(^_^;A
手抜きの割に、なが~い記事になります。
■■■連帯保証人問題の解決方法(やや裏ワザ系の事例をひとつ)■■■
★「合意解除」~ダイコンやネギを値切るような交渉で、2000万の保証債務を 20万に減額した主婦
実際にご本人から聞いた話です。それもつい最近。
伊集院久三郎さん(仮名)はここ10年ほど本業の収益が徐々に悪化し、今では生活するのが精一杯です。従業員はとっくの昔にリストラして、現在は奥さんの伊集院エリカさんと二人で仕事を切り盛りしています。高校生の子供が2人います。
自宅は4年前に売却しました。事務所兼自宅は賃貸で借りています。
サラ金系の借金はありません。銀行の借金はかなりありましたが、自宅売却でほとんど返しました。
自宅のほかには資産はありません。ただ、バブル期に銀行から強く勧められて投資目的で買ったマンション(購入金額3000万)が数年前に競売になり、競落価格がたったの300万だったため、競売後に残った借金が2000万円残っています。これが唯一の借金です。
主債務者は伊集院久三郎。連帯保証人は伊集院エリカ。
借金2000万。資産ゼロ。返済能力ほとんどなし。生活でやっと・・・。
この借金は民間の銀行から借りたものでしたが、銀行は競売が終わった後、半年もたたないうちに債権譲渡で処理してしまいました。
あるとき、伊集院さん宅に、〇X債権回収(株)という会社から、「銀行から債権譲渡を受けました。
つきましては、ただちに2000万円をお支払い下さい。
お支払いに応じられない場合は法的手続きに出ます」と書かれた、いわゆる債権譲渡通知が内容証明で送られてきました。
これに対し、伊集院さん夫婦は既に本やネットや相談でたっぷり「知識」をたくわえており、同時に「意識」もしっかりしていましたので、冷静に対処することができました。どうやったかというと・・・、
<二人の基本姿勢>
・ご主人(主債務者)はご主人で、自分の債務として、自分でその対策を考える。
・奥さん(連帯保証人)は奥さんで、自分の債務として、自分でその対策を考える。
・二人は密に情報を共有し、それぞれ独立して考えながらも、共同戦線を張る。
先に行動を起こしたのは、奥さんでした。 奥さんは専業主婦です。昔から専業主婦なのに、銀行に「形式だけですから」と言われて連帯保証人になったのでした。まあ、なった奥さんにも責任はあるのですが、奥さんはそれをよく自覚しながらも、次のように上手に交渉しました。
エリカ: 「単刀直入にいいます。夫の2000万円の借金の連帯保証人として、 私のところにも2000万円の一括請求が内容証明で来ましたけど、これを免除して もらえませんか?」
債権回収:「無理です」
エリカ: 「じゃあ何が何でも専業主婦の一文無しの私から2000万円をもぎ取ろうと いうのですか?初めから保証能力がないとわかっていて2000万円も保証させて。 2000万円なんて、水商売したって稼げないですよ」
債権回収:「そうじゃありません。どのような経緯で奥さんが連帯保証人に署名捺印 されたかは私共の知るところではありませんので、あくまでも合法な範囲で 額面どおりに請求せざるを得ないのですが、全額お支払い頂くかどうかは、お話し合いに応じます」
エリカ:「っていうことはつまり、まけてくれるってことですか?」
債権回収:「まあ・・・、そういえなくもないですね」
エリカ:「だったらまけてください。私も一円も払えないとは言いません。去年、 弁護士さんのところに相談に行ったら、私が2000万円の保証債務から逃れるには 自己破産しかないと言われたことがあるんです。そのとき、破産の費用が最低 20万円以上はかかるって言われて・・・、その話を実家の母にしたら、 母が弁護士費用として20万円貸してくれたんです。その20万円が今も私の手元に あります。弁護士さんにそろそろ渡そうと思っていたんですけど、他に借金が あるわけじゃないし、この20万円であなたが2000万円の保証債務を全て免除して くれるのなら、私は喜んでこの20万円をあなたに払います」
債権回収:「うーん、20万円ですか・・・。きついですねえ~。せめて500万円 くらい用意できませんか?500万払ってくれたら、少なくとも奥さんの連帯保証は 外しますよ」
エリカ:「500万なんてできるわけないじゃない。だったらやっぱり破産するわよ」
債権回収:「あのね奥さん、これはご主人が借りた借金なんですよ。そう開き直られ てもねえ・・・」
エリカ:「それは夫の問題でしょ?夫の問題は夫が考えます。 私は私の問題だけ考えます。夫婦間でそう決めたんです。それにね、ついでに 言わせてもられば、この借金はあなたから借りたものじゃないわ。夫は銀行から 借りたのよ。あなたは銀行からその債権を買い取ったのであって、夫はあなたの 会社から借りたんじゃないのだから、借りたカネ借りたカネって、お金の貸し借り についてあなたから説教される筋合いはないわ。請求権があるのはよくわかって いるけど、それとこれとは別の問題よ。違う?ねえ」
債権回収:「・・・・・。 おっしゃることはよくわかりました。ではビジネスライク に交渉に入りましょう。もう一度お聞きしますが、もうちょっと、せめて100万 くらいご用意頂くことはできませんか?うちも商売でやっているもので・・・」
エリカ:「嬉しいわ。サラリーマンとして厳しい立場に置かれているのに、私のことを 考えて譲歩してくれて。でもごめんなさい。私は専業主婦なのよ。つい数日前まで 自己破産しようとしていたのよ。私にできるのは、母が私のために用立ててくれた 20万円を有効に使うことだけなの」
債権回収:「・・・。わかりました。じゃあ社内で稟議にあげてみます・・・」
エリカ:「おねがい」数日後、奥さんの2000万円の連帯保証債務は、20万円だけ払うことで和解が成立し、全額免除してもらうことができました。
ちなみに、こういうふうに交渉で債権者側が連帯保証契約の解除に合意してくれることを、「合意解除」なんて呼ばれています。
何事にもいえることですが、額面どおりに、硬直的にとらえてはいけません。債権回収会社(サービサー)の仕組みを知っていれば、たとえ2000万円の債権譲渡通知が来て一括で全額払えと請求されても、それがタテマエ(あいさつ代わり)であり、ホンネは減額交渉を前提に考えてくれているということが理解できると思います。債権者を必要以上に「敵視」する必要はありません。一取引先ぐらいに思ってみましょう。柔軟に柔軟に。
解決方法も、20万円の元手を使って弁護士さんのアドバイスに従って自己破産する(=法的整理)のもひとつの有効な手として間違いではなかったと思いますが、このように、法的整理ばかりが全てではありません。エリカさんのように、法律や契約云々だけにとらわれず、もっと広い視野で、柔軟に自然に合理的に、ちょうど主婦の奥様方が八百屋でダイコンやネギを値切るときと同様に、値引き交渉してみるという手も、時と場合によっては非常に有効な手段になりえるのです。
凝り固まった既成概念にとらわれなければ、解決方法はもっともっと広がります。そういう意味では、頭がカチカチのお父さんよりも、頭の柔らかいお母さんや子供のほうが、問題処理能力があるかもしれませんね。
この後旦那さんの方も整理することが出来たようです。
その方法については詳しく書かれていません。
が、債権回収会社について知ることがその答えのようです。
猫次郎さんのメルマの過去記事に答えを探し、転載、引用を繰り返し f^^;) ポリポリ
記事を書いてみます。 ・ ・ ・ 続く
最近は鶏から好きの旦那さまの記事が無いので寂しい次第です。
↑やや裏ワザ系の記事、今のところ私には必要なさそうですが、
知っていると役に立ちそうですね!
ご無沙汰です。&ありがとうございます。
そうですねぇ。なんだか書くことが無いと思ったら、ダンナの話を含め近況や生活の事を書いていませんでした。
ん~ そうだったのかぁ。
通りすがりさん
あなたの会社に脅迫電話をかけたのは私ではありません。
ついでに言うなら、あなたの会社のポストにマヨネーズやケチャップを流し込んだり、生卵を割り入れたのも私ではありません。
・ ・ ・ ・ ・ って、あなたの会社はどこ?