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お金が無いから返せません カードローンとの戦わない戦い
借金と戦う主婦・・・実はそれほど戦っていない。あきれるほど戦っていない。
消費者金融は成立しているか その3の3
6月25日(日)

 消費者金融は商売として成立しているのか~を考える~その3の3
 主婦を取り立ててみる~3


 鮫島は考えていた。
 千寿子に対しては、もう打つ手がない。電話を掛けても堂々巡りだ、進展がない。
 その間に郵送による請求を行い、書面で返済計画を連絡するように促すが、回答はない。
 電話を掛けるたびに千円でも支払う客なら攻めようもあるが、千寿子は違う。
 もお、自分の手に負えない。管理室扱いにして貰おう。

 最近は、この手の客が増えてきた。・・・だが、客の質が変わった訳ではないだろう。
 電話での催促にしろ、訪問による催促でも、制約が多すぎる。


 管理室扱いになった後はどうだろう。
 まず、状況確認と請求の電話が行くだろう。
 千寿子のことだ、収入が少なく、生活は逼迫している、返済の予定が立たないと話し
 それを通すのだろう。 こちらの要求には答えを出さずに。

 和解案が出されるだろう。
 延滞金と今後の利息を支払わなくていい、元金だけを分割で払えと・・。
 
 そんな話しを受ける女じゃない・・・奴は。

 法的手続きはどうだろう。

 給料を差し押さえるにしても、家財を押さえるにしても、裁判所の決定が必要だ。
 
 その為には、出したくもない取引明細を提出し、自ら利息制限法に引き直す事になる。
 取引期間が長ければ、その時点で、債権が無いと言うことになりかねない。

 たとえ期間が短くて、計算後に十分元金が残っていても、異議申し立てで債務者から和解を求められれば、裁判所での話し合いになる。
 収入も少なく、財産も無い主婦に裁判所が、きつい支払を命じる訳がない。
 元金割れでも、相手の出す条件で和解になる可能性もある。

 給料差し押さえまでこぎ着けたとしても、そこまでの手間に見合うだけの回収は望めない。 何故、主婦になんて金を貸したんだ! 学生だって同じだ。
 サラリーマンだって、収入が少なければ同じ結果になってしまう。

 「 もう、この商売は・・・・ 」

 鮫島はイヤイヤをするように首を振った。
 ドスンとソファーに座り、ハイライトを一本取り出して火を付けた。
 ソファーに火を付けた。

 続かない・・・

 気が向いたら続くかも・・・

 ※ カードローンからの和解案が、希望する支払に近い物であれば、和解することもあるでしょう。
 でもその時に、公正証書の作成を迫られたら、きっぱりと断るべきです。
 公正証書は裁判所の決定と同じです。
 今後、支払が滞ったときに、それを以て強制執行が出来るからです。
 公正証書は絶対に×です。
 保証人を求められても、却下・・・ですね。
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